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会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

イ族1(雲南、ニンラン)


イ族1 小涼山イ族(雲南省、ニンラン)

小涼山イ族の女性

 イ族はチベットビルマ語族に属し、中国、ベトナム(ロロ族)、ラオス(ロロ族)に住む。中国のイ族の多くは雲南省に住み、そのほか四川省や貴州省、広西チワン族自治区にも住んでいる。彼らは彝(イ)文字と呼ばれる表音文字を持ち、一部の地域では近年まで奴隷制が残っていたことで知られている。

 写真は小涼山イ族の女性で、リージャン(麗江)からルーグーフー(瀘沽湖)に向かう途中の町、ニンランのマーケット付近で見かけた。頭の黒い大きな「被りもの」と、ロングのプリーツスカートが特徴。プリーツスカートには緑、黒、赤、白等の色を平行に配置した独特の配色。彼女達のアクセサリーもなかなか凝っていて、イアリングやブレスレットはもちろんのこと、ベルトのバックルのような四角い飾りがついたチョーカーのような首輪(?)をしている女性も見かけた。

 しかし写真をお願いしても彼女達に殆ど断られてしまい(というか断固拒否されるか金を出せといわれる)、それを皆さんにお見せできないのが残念だ。




イ族の村を訪ねる(雲南省、ニンラン・イ族自治県)

移動中に見かけた黒イ族の女性  モソ族が住む神秘的な湖ルーグーフーからニンランへ戻る途中、車の中から民族衣装をまとったイ族の女性が小雨降るなか道端を歩いているのが見えた。私にとってはその光景が衝撃的だったので、予定を変更しニンランで宿泊することにして、翌日再び彼女達を見かけた村まで引き返すことにした。
 *ルーグーフー(瀘沽湖)は現在中国人観光客が多数訪れる立派な観光地となり、神秘的な湖のたたずまいという雰囲気は吹き飛んだようだ。

 ホテル(唐家旅社20元)に荷物を置いてニンランの町を散策すると、時折あの黒い凧のような被りものをしたイ族の女性を見かけた。町の規模にしては民族衣装姿の女性を目にする割合が比較的高い方だ。しかもこの町は観光客が素通りするだけなので旅行者向けの姿ではなく、現在のありのままの姿を見られることが好ましい。

ニンランで見かけたイ族の女性 イ文字で書かれた表札とイ族

 町にある人民政府の建物の表札には漢字の横にイ文字が書かれてある。字体はナシ族のトンパ文字に似ていて、どことなくユーモラスな感じがする。

 ニンランの町の中心にはマーケットがあるので、その辺りをうろうろすると周辺の村からやってきたイ族の人々に会うことが出来る。

 翌日はニンランからミニバスに乗り、昨日イ族を見かけた村ホンチャオ(紅橋)まで足を伸ばす。ミニバスに乗って30~40分くらい(運賃は10元)。途中、民族衣装を着たイ族の人々が共同で畑作業している様子がみられた。

葬儀へと向かうイ族の女性  ホンチャオ(紅橋)には商店と食堂が数軒(確か宿も1軒あった)、そして小さなマーケットがある。周辺にはイ族の集落もあり、徒歩で出かけると、ある家の周辺に人だかりが出来ていた。筆談で確認すると、その家の老人が亡くなったのだという。

 周囲の家々からイ族の女性がグループになって供え物(?)の米とかが入った袋を手にやってきた。遠くから見ていても、彼女達の集団は何か迫力さえ感じる。近くで見るその独特の服装と存在感にはこちらが圧倒される。

 もちろんカメラは駄目で、遠くからのカットのみ敢えて文句をつけないというような感じだった。

ホンチャオ村周辺のイ族  イ族では例外的にカメラOKだったのが左の写真。この女性には写真を送るからということで撮らせてもらった。撮った後に住所を尋ねたら文字が書けないらしく、近くにいた男性にお願いして彼女の住所と名前を書いてもらった。リージャンでプリントして投函したけれど、ちゃんと届いただろうか?



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